【サカレポ】3/3 FCバルセロナ vs R・マドリー ②
どうもこんにちは、かずにすた こと Kazuya です。早速、前回の記事の続き、いきます。(前記事読んでないよ!という人はここから飛んでください↓)
- バルセロナ得点シーン(25:27〜)を検証
試合は思わぬ形で動きます。これが、バルセロナ先制点につながる前の前のシーンです。
全ては、このシーンから始まりました。バルサは左に向かって攻めていて、写真右奥の セルジ#20 が相手LSBのレギロンの背後にスプリントを仕掛けています↓
このスプリントのおかげで、レギロンがラインを下げざるを得なくなり、ボール保持者の メッシ#10 はこれを見越して、斜め右の ラキティッチ#4 に安心してパスを出します↓
対するマドリーは、この保持者の ラキティッチ#4 にCBの1人ラモスがプレスにいきます。この状況では、「バルサのMFにマドリーのCBがマンマークにつくという少し不可解な現象」が起きています↓
ラキティッチ#4 はラモスが近づいてきたのを見切って、右の セルジ#20 に一旦預けます。これにより、赤丸で囲んだところですが、マドリーの後方に大きなスペースができてしまいました。これをもう少しわかりやすく拡大してみましょう。
(選手の背番号も忠実に直しました。笑 あ、でも デンベレ#11 がおかしなところにいます。すみません。)
このような構図になっていて、ラモスの移動向き(ベクトル)と ラキティッチ#4 のベクトルが反対になっているのが分かります。これによって、 ラキティッチ#4 はマドリーの裏を取る絶好の機会を得ます。
実は、解説者の戸田和幸さんが、「メッシ#10 ばかりを気にしていたカゼミーロに原因がある」と仰っていましたが、僕の見解は少し違います。それだけが理由ではありません。この写真の通り、セルジ#20 の小さなスプリントからバルセロナの仕掛けは始まっていたのです。しかし、「ラキティッチをマークするorラモスの裏をカバーする」という役割を担っているカゼミーロをみると、後ろを振り向いてメッシの位置を確認していることがわかります。(上の写真を、もう一度みてみてください)
この「 セルジ#20 のスプリント」「 ラキティッチ#4 の抜け出し」「カゼミーロのポジショニング」の3つの要因によって、バルサの得点は生まれたと言えるでしょう↓
その後、このようにラモスと ラキティッチ#4 が入れ替わってしまい…
完全に ラキティッチ#4 が抜け出し…
おっ…
ゴールと。
バルサにとっては、時間帯からしても非常に良い時に得点することができました。一方マドリーは、好調メッシばかりを気にしてしまい、思わぬ伏兵を見逃してしまっていた感は否めません。
- 効果的な「1つ飛ばしパス」(38:25)
次に、小技です。何気ないことですが、バルセロナの怪物こと メッシ#10 と スアレス#9 の凄さが際立たされたシーンです。場面はこちら↓
またもバルセロナがボックスに近づいている場面です。実は、またもこの時点でマドリーのCBは混乱をきたしています。先ほどのバルサの得点のせいか、ラモスが メッシ#10 に対して少し距離を置いてしまっているのがわかるかと思います。そして…↓
結果的にヴァランが メッシ#10 と スアレス#9 を両方見ているという状況に陥ってしまっています。(何気ないが、この密集地の中ボールを運んでいる ラキティッチ#4 はやっぱり凄い)↓
そして、 ラキティッチ#4 は スアレス#9 にボールを出すことを選択。ヴァランは、
「うわ、そっちかよ!」
と言わんばかりのこの姿勢。バルサのエースストライカー スアレス#9 をボックス近くにてフリーにしてしまうという危険な状況に陥ります。
マドリーは、案の定スアレスにシュートを打たれてしまいました。結果的にこれはクルトワがセーブしましたが、マドリーにとっては非常に危ないシーンでした。
まとめ
以上、「バルサの得点シーン」「1つ飛ばしパス」についてでした。次回は、クラシコ後半戦に移っていきます。