アメリカ研究生活4ヶ月の振り返り5.5

どうもこんにちは、かずにすた こと Kazuya です。前回の記事の続きいきます。ご一読、どうぞ。

 

内容に関しては、誇張だと思われるほどシビアですが、全てノンフィクションとなっております。笑

 

12月 ー大挫折ー

LAで最高のリフレッシュを帰ってきた僕。12月のリノは、寒い日で日中マイナスの気温を記録したりなど、寒さも強烈になっていた。

 

「さーて、やるぞやるぞー!!研究やるぞー!!まずは予習からやー!!」

 

いつものように図書館左側のスペースに陣取って、勉強を始める。ここにきて早くも4カ月が経とうとしている。何も成果を上げられていない自分に虚しさをいつも感じてはいたが、同時に「これからの人生を考えて後々ためになる経験を俺はしている」という自信もあった。そして何より、LAでお世話になった研究者の方から、「このビルバオの女性社会に目を向けたサッカー研究は面白い。意義があると思うよ!」といって頂き、それが一種の担保にもなって相当にやる気が出てきていた。

 

そんなある日。僕が所属先のバスク研究科の先生に呼ばれる。この方は、英語だけではなくスペイン語カタルーニャ語・そして世界一難解といわれるバスク語も操る女性の教授だった。さすが、バスク言語学を研究しているだけのことはある。(果たして、日本の語学研究者・言語の先生の内、どれほどの人が自信をもってその言語をしゃべれるのだろうか・・・

 

エレベーターに乗り込み、いつもの通り研究科に向かう。すぐにこの先生と遭遇。そして一言。

 

Hi Kazu!! What will you do in Spring semester?? You did complete your task DS-2019, right??

 

僕はこの瞬間、この人が何を言っているのか分からなかった。それが英語だからではない。正確にききとって、内容を理解したうえで、本当に何を言っているのかが分からなかった。これを日本語に訳すと、こうなる。

 

カズ!スプリングセメスター(※1月から5月にかけた授業期。日本で言う後期期間)は何をするの?DS-2019(※アメリカ滞在期間を示す書類)の期限は切れたからね!

 

 

 

 

 

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・・・何言ってんだ、このおばさん。。。ビザの期限が切れた?は?

 

説明しよう。僕はもともと、2018年8月から2019年5月末日までこのバスク研究科博士課程にVisiting Scholar(外部研究員)という立場で、在籍する予定であった。それを証明するものが、このDS-2019という書類である。もちろんねつ造とかしたものではなく(笑)、ちゃんと日本の東京都赤坂にあるアメリカ大使館で発行されたものである。

 

つまり、「強制的にビザを打ち切られた」ということになる。

 

果たして、こんなことがあるだろうか。留学に行った経験がある人はイメージしやすいかも知れない。そうそうなことがなければ、ビザを失うということはありえないと。笑

たとえば・・・

 

 

  • 学校から定められた規定の単位を取得することができなかった
  • 現地で犯罪をおかしたり大学に迷惑をかけるような行為をしてしまった

 

 

などが、このビザ打ち切りにあたると考えられる。しかし、これまでの4カ月間の生活においてこれにあたるような行動をした記憶は僕にさらさらない。まして、そもそもの原因がホントに分からない。急激に僕を襲った恐れと将来への不安。僕は暗闇に放り出された気分になっていた。

 

しかしこれで終わりではない。僕は身体もメンタルも崩壊するということを初めて経験する。

 

 

かずにすた