【サカレポ】3/3 FCバルセロナ vs R・マドリー ④
どうもこんにちは、 かずにすた こと Kazuya です。早速、前回の記事の続き、いきます。(前記事読んでないよ!という人はここから飛んでください↓)
- DFが破綻するマドリー(66:30〜69:16)
1点ビハインドのマドリーは、是が非でも得点が欲しい時間帯になっていきます。流石に、ホームでのクラシコ2連敗は避けたいというのが本音でしょう。ところが、その焦りがマドリーのシステム不機能に繋がってしまいます↓
バルサが右に攻めていて、マドリーが左に攻めている後半。マドリーは、モドリッチがバルサのLSBである アルバ#18 にプレッシングをかけている場面です。何も意識せずに見ていると別におかしなことはないように思えますが、僕は異変を感じました。それは、マドリーの「全体のプレッシングに統一感がない」ということです。どういうことか↓
マドリーの基本システムは、この通り4-3-3となっていって、試合を見ている限りでもこの通りに進んでいます。ところがこの場面に着目すると、中盤を支えているカゼミロ・バルベルデ・モドリッチのうち、モドリッチだけがピョーンと前線に飛び出してしまっています。すると、どういうことになるか。コマを進めます↓
このように、モドリッチが前に出た分、カゼミロがボールサイドに絞り、それに応じてバルベルデ・ヴィニシウスもボールサイドに寄ることになります。そうなると、このようにこの日絶好調の ラキティッチ#4 がフリーの状態で浮いてしまっています。上から見ると、こんな感じです↓
こうみると、分かりやすいですね。このように、アルトゥーロ#8 から ラキティッチ#4 にボールが渡ると、右サイドでバルサにとって数的有利な状況になってしまいます。マドリーはあえてここまでボールサイドに絞ることで、リスクはありますがボールをここで取り切ってしまおうという算段だったかもしれません。ところが、このボールサイドのカゼミロ、アセンシオ、バルベルデ、ヴィニシウスに、ここでかっさらおうという気概・動きは全く見えませんでした。結果的には、 アルトゥーロ#8 のドリブルが流れてしまったため、それを見抜いたバルベルデがプレスをかけたことで、ボール奪取に成功しました↓
アルトゥーロ#8 のミスにマドリーは助けられましたが、これが ラキティッチ#4 にパスが通っていたら…と思うと怖いですねww まあ結果論にはなりますが…サッカーには、こういう何気無い危険なシーンの中から、得点が実際に生まれます。次の場面も同じです↓
ボールホルダーの ブスケッツ#5 にマドリーのPV(ピボーテ)であるカゼミロがゆるりとプレッシングをかけている場面。このシーンでも、カゼミロが出た後のスペースをカバーしようとする意識がバルベルデとカルバハル?アセンシオ?(この2人のポジショニングもよくわからない…)に見受けられません。モドリッチがベンゼマと同じ高い位置を取るのであれば、プレス&フォローをすることが守備の原則ですが、その意識も一切ありません。
このように、「点を取りに行かなければ…」という前向きな姿勢になったことで、「チーム全体としてどのようにボールを奪いに行くのか」という戸惑いが発生し、チーム全体の動きが破綻してしまったというのがよくわかります。
- デンベレの抜け出し(69:41)
先に挙げたマドリーのDFの不機能によるものなのか、危険なシーンが デンベレ#11 によって生み出されます↓
場面はメッシーがボールホルダーのこのシーン。 デンベレ#11 と対するRSBカルバハルの距離は赤矢印の分だけあったはずだったんですが…
↓↓↓
あれ、 デンベレ#11 追いついてる…笑
まさかのカルバハルにブロックされることなくフィニッシュ(笑) ゴールこそなりませんでしたが、この距離のスプリントを成功させ、シュートまで持っていく驚異の能力。これからも デンベレ#11 には期待できそうです。
この場面を始め、後半も終始バルサ優位の展開で、そのまま試合終了のホイッスルとなりました。
まとめ
さて、全4回に渡るマッチレポートでしたが、如何でしたでしょうか。「ここは違ったんじゃない!?」とかご指摘いただければ嬉しいのですが、なかなかハードルが高いですよねww
個人的に印象に残ったシーンを取り扱ってきましたが、複数回場面検証を行い、選手の配置を正確に把握した上での分析なので、あながち間違いはないかと思います。
さて、これからは現在大盛り上がり中のCLでも取り扱っていきましょーかねー!!マンUといいアヤックスといいポルトといい…ジャイアントキリングの連発ですww
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
かずにすた